前日、悪天候のため、サスペンデッド(継続試合)となった一戦は、日本が3-2とリードした状況で再開。7回裏、痛恨の失策絡みで逆転サヨナラ負けを喫し、同日午後に行われる韓国との3位決定戦に臨むことになった。

前夜の延期決定後から約14時間後の午前9時30分。3回無死満塁で再開した直後の好機は、3者連続三振でつぶしたものの、前日から続投した主将の近江・山田陽翔投手(3年)が3回を3者凡退に仕留め、相手に流れは渡さなかった。

4回からは、変則左腕の明徳義塾・吉村優聖歩投手(3年)が登板。左打者が6人並ぶ米国打線を相手に3回を完璧に封じた。ところが、7回無死から四球を与え、犠打の処理ミスが重なり、無死二、三塁からボークで同点。緊急登板した九州国際大付・野田海人投手(3年)が1死後、サヨナラ打を浴びた。

主将の山田は、悔しさをのぞかせながらも正面を見据えて言った。「悔しい試合になってしまいましたが、3位決定戦があるので、落ち込んでいる暇はないと思う。きっちり3位に入れるようにしたい。優勝を目指していましたが、何としてもメダルだけは取って帰りたいと思います」と、気持ちを切り替えていた。

馬淵史郎監督(66=明徳義塾)は「(再開直後の)3者連続三振が痛かった」と振り返る一方、3位決定戦を前に「負けていい勝負はない。今持っている力を全力で出したい」と、メダル獲得へ向けての決意を明かした。(サラソタ=四竈衛)

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