夏の甲子園優勝の仙台育英(宮城)が、春のセンバツ優勝で夏8強の大阪桐蔭に惜敗した。最速140キロ以上を誇る5投手の継投で3失点に封じたが、プロ志望届を提出した大阪桐蔭・川原嗣貴(しき)投手(3年)に7安打1失点完投を許し、準決勝進出を逃した。

先手を取られた。先発した仁田陽翔投手(2年)が1回1死三塁、遊ゴロの間に1失点。4回1死一塁から湯田統真投手(2年)が救援登板。この回は無失点に抑えたが、5回に右前適時打を浴びた。

打線は川原から2回以降、3イニングで走者を出したがあと1本が出ず。それでも8回無死から2連打と失策で二、三塁のチャンスをつくり、1死二、三塁で橋本航河外野手(2年)の二ゴロの間に1点を返した。

終盤に1点差に食らいついたが、同裏に5番手で登板した高橋煌稀投手(2年)が、ダメ押しの右越え二塁打を浴び、2点を追う9回1死から走者を出したが逆転できなかった。

春と夏の王者が国体で激突する注目カード。新チームはセンバツ出場をかけた東北大会(10日開幕、山形)に臨む。須江航監督(39)は、「日本一のチームは大阪桐蔭さんだと思っている。甲子園ではないですけど、公式戦の舞台でやれたことが私たちにとっては新たなスタートになった。素晴らしい経験をさせていただいた」と感謝した。

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