履正社(大阪)は森田大翔内野手(2年)の2打席連続本塁打などで箕面学園を6回コールドで下し、2年連続の近畿大会出場を決めた。森田が好調ぶりを示したのは5回だ。内角速球を強振し、左翼席にソロ本塁打。6回も再び左翼へ。高校通算16本塁打の2ランで引導を渡した。

3安打4打点の大活躍。この秋、大阪大会で4発目だ。「当たれば遠くに飛ばせるのが一番の売りです」と胸を張った。ヤクルト山田、阪神井上…。同校OBの右打ちスラッガーの系譜を受け継ぐ期待の星だ。

多田晃監督(44)は「打線のキーマン。思い切りの良さ、スイングスピードが速く、どの球種も対応できる」と評する。右肘の故障で今年の春夏はメンバー外も、新チームで活躍する。

仲間は2アーチに「エグい…」とうなった。森田は理想を「打率を残してホームランを打てる打者」とイメージし、巨人坂本とカブス鈴木を挙げた。

12日に大阪桐蔭と決勝で激突する。宿敵には大阪大会で4連敗中。今年は春と夏の決勝で敗れた。「今年は勝負。このチームで絶対、あの舞台に立ちたい」。見据えるのは甲子園。まずは19年以来、4年ぶりのセンバツを狙う。【酒井俊作】

◆森田大翔(もりた・はると)2005年(平17)4月17日、大阪・豊中市生まれ。豊中市立豊島小2年で野球を始め、オリックスジュニアにも在籍した。豊中市立第四中では豊中シニアでプレー。履正社では1年秋に初めてベンチ入り。180センチ、75キロ。右投げ右打ち。