日本ハムは、OBで選手、コーチとして活躍した柴田保光氏が9日午後5時半ごろ、埼玉県内の病院で不整脈のために死去したと10日、発表した。65歳だった。

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田村藤夫氏・日刊スポーツ評論家 柴田さんとは90年の近鉄戦でノーヒットノーランを達成した時の思い出が一番強い。あのブライアントがいて、トレーバー、新井さん、大石さんと強烈な打線相手に、1歩も引かないピッチングだった。今思い返しても、よくあの重量打線をノーヒットノーランに抑えたと思う。その試合に限らず、サインにはあまり首を振られた記憶がない。勝利投手になると、いつも「田村のリードのおかげです」と、捕手をたてるコメントをしていただいた。心の中で「ありがたいな」と深く感謝していた。私はやすさん(保光)と呼び、柴田さんは「タム」と呼んでくれていた。右打者へのシュート、左打者へのカットボールは素晴らしかった。猛牛打線、黄金期の西武打線と、いつも強いチーム相手に投げていたエースの中のエースだった。5月までは野球教室にも参加されていたと聞いていただけに、ショックです。もう20年近く前、知り合いの店で偶然一緒になって飲んだのが最後だった。謹んでご冥福をお祈りいたします。