昨秋関東大会8強の横浜(神奈川)は、センバツ出場を逃した。午後4時前に同校長浜グラウンドで、村田浩明監督(36)から選手たちに「今、(出場校発表の)中継が終わって…ダメやった。選ばれなかった」と報告され、続けて「この悔しさを持って、夏に向けてやるしかない」と、声がかけられた。

関東の5校目、もしくは関東・東京7校目の候補として目されていたが、19年以来4年ぶり17回目のセンバツ出場、春夏通算で37回目の甲子園出場はならなかった。また、同校OBの村田監督にとっては選出されていれば初めてのセンバツの舞台だったが、お預けとなった。

チームには投打で注目の選手がいる。今秋ドラフト候補の最速140キロ左腕杉山遥希投手(2年)は、多彩な変化球を操り、フィールディングやけん制の技術も高い。関東大会の1回戦浦和学院戦では、完封勝利を挙げていた。落選の報告を受けた杉山は「みんなでセンバツがあると信じてやってきたんですけど、今、選ばれなかったということで、ちょっと今自分は、まだ気持ちの整理は付いていない感じです」と、率直な心境を明かした。

また、主将としてもチームをまとめるリードオフマンで遊撃手の緒方漣内野手(2年)は「悔しい気持ちが一番大きい。選んでいただくのを待つという意味で、何かが足りなかったのかなと。夏に向けてもう1回、再スタートして、この悔しさを必ず夏の甲子園の舞台で晴らせるようにやっていきたい」と、話した。

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