昨秋の東京大会準優勝の二松学舎大付が、4季連続の甲子園出場を決めた。

市原勝人監督は「半信半疑で確信できる材料がなかった。緊張感があって、いい時間だった。これで、甲子園でどう戦うか。3つ4つ勝てるように、優勝目指して。僕も高校で決勝に行ったので、抜いてくれれば」と話した。

市原監督が自信を持つのは、打力だ。「打線は去年と比べて力強さがある」。4番に座るのは通算16本塁打の1年生スラッガー片井海斗内野手。175センチ、95キロのどっしり体形から、昨秋公式戦では3本塁打、14打点と打線をけん引した。肝っ玉も据わっており、市原監督は「本番に強い子なので、大きな舞台になるほど力を発揮する。(出場校)発表で一番ニヤついていた」と明かした。同校OBのカブス鈴木誠也と比較しても「誠也は強さとスピード。柔らかさとタイミングの取り方は片井の方がある。大きな場面で強いのは片井」と評価している。

片井は昨夏の甲子園でも1年生ながら4番を打った。「1回行って、また行きたいと思っていた。キレのある球、スピードボールを打ち返せるように準備してきた」。冬場は2時間以上かかる連続ティー打撃1000本とロングティー200本を1日ごとに入れ替えながら、スイングスピード向上に努めてきた。「甲子園ではホームランより勝ちにこだわって、優勝したい」と意気込んだ。

コースなりに打ち返すことに集中しており、4番にも「プレッシャーはない」と言い切った。名前は「かたい」が打撃は「柔らかい」という長距離砲に注目だ。【斎藤直樹】

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