履正社(大阪)が3年ぶり10回目の出場を決めた。優勝候補である大阪桐蔭とともに選ばれるのは20年大会以来だが、その大会はコロナ禍で中止。ともに出場、対戦すれば決勝で敗れた17年春以来となる。

昨年4月の就任以来、初の甲子園登場となる多田晃監督(44)が「カギを握る選手」と話すのは1番打者の西稜太(2年)だ。大阪桐蔭のエース前田悠伍(2年)に対して1年秋の大会こそ4打数無安打に抑えられたものの、その後3度の対戦では全て2安打を放ち、通算対戦成績は15打数6安打の打率4割を誇る。

「打ったと言ってもすべて単打。冬の間は強い真っすぐに振り負けずに野手の間を抜くライナーを打てるように練習してきた。甲子園はどのチームと戦うのも簡単ではないですが、1戦1戦戦って、大阪桐蔭に勝ちたいと思います」。西もキッパリ言い切った。

多田監督は「西は長打もあるし、足も速い。岡田(龍生)前監督から引き継いだ野球に走塁をプラスし、得点力を上げていくのが狙う野球。大きな目標である大阪桐蔭さんにここで勝てるよう戦っていきたい」と意気込んでいた。【編集委員・高原寿夫】

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