最速王はオレだ! 2年ぶり2度目出場の専大松戸は、151キロ右腕の平野大地投手(2年)にセンバツ初勝利を託す。自身は初の全国舞台に「『やってやるぞ』という気持ち。センバツ最速を狙いたい」と、静かな口調に自信をにじませた。

センバツの最速記録は、大阪桐蔭・藤浪(現アスレチックス)ら2人がマークした153キロ。平野は昨秋、左の肋骨(ろっこつ)痛を抱えながら、マウンドに立ち続けた。関東大会では先発回避も、準々決勝、準決勝と好リリーフして準優勝に貢献。故障も癒え、年明けからブルペン投球を再開した。「今は完璧に近い状態にきている」と自身最速、さらに歴代記録更新も視野に入れる。

スピードだけでなく、目指すのは大会NO・1投手だ。ライバルには前田(大阪桐蔭)、高橋煌稀、仁田陽翔(ともに仙台育英2年)の3投手を挙げ、「神宮大会で優勝した大阪桐蔭さんに勝ちたいし、全国の舞台に立っている投手に負けないピッチングをしたい」と意気込む。計算できる4投手を擁すが、持丸修一監督(74)は「平野は先発でいかせようと考えています」と、大黒柱の先発起用を明言した。【中島正好】

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