滝川二(兵庫)のプロ注目右腕・坂井陽翔投手(2年)が今年初対外試合で先発した。今春センバツ出場を決めている報徳学園打線に対して3イニングを投げて6安打4失点。1、2回は0で抑えたが、3回には打者一巡で4点を奪われた。「結果だけ見たら秋から全然成長できていない。ピッチングフォームのタイミングが合っていない。練習を重ねて感覚をつかめていけたら」と厳しい表情で振り返った。

身長は186センチ。一冬を越えて、体重は6キロ増えて83キロとスケールアップし、「球質が変わってきた。角度があって伸びのある力強いストレートになった」と手応えを実感する部分もあった。この日の最速は143キロだったが、自身の最速は149キロ。入学当初は129キロだった右腕が成長を遂げている。

報徳学園のプロ注目・堀柊那(しゅうな)捕手(主将=2年)との対戦では初回は右飛に抑えたが、3回には適時打を浴びた。スカウトも注目しており、ヤクルト橿渕スカウトは「体もいいし、投球フォームもいい。潜在能力が高く、伸びている。右肩上がりに成長するのは大事なこと。夏に向けて楽しみ」と評価。本人も「プロ1本でいきたい」と高卒でのプロ野球選手が目標だ。