大阪桐蔭が敦賀気比(福井)に競り勝ち、史上初となる2度目のセンバツ連覇へ初戦突破した。同校は甲子園73勝目、西谷浩一監督は65勝目となり歴代最多の高嶋仁監督へあと3勝に迫った。

プロ注目左腕の前田悠伍投手(3年)が8安打1失点(自責0)で完投した。7、9回を除き毎回走者を許したが要所を締めた。最速は142キロと抑えめもチェンジアップが冴え毎回の14三振を奪った。

打線は3回、2死二塁から2番村本勇海内野手(3年)の適時三塁打、3番徳丸快晴外野手(2年)の適時打で2点を先制。7回には無死一、三塁から1番山田太成外野手(3年)の適時二塁打で3点目を奪った。

大阪桐蔭は甲子園で敦賀気比と3度目の対戦。14年夏は15-9で逆転勝ち。15年春は準決勝で激突。満塁本塁打2本を浴び0-11で大敗した。今回、1点を争う接戦を制し2勝1敗と勝ち越した。過去2度はいずれも勝った方が優勝している。

敦賀気比は背番号18を付けた2年生左腕・竹下海斗投手が6回5安打2失点と好投。しかし、打線が6回まで毎回走者を出しながら1点止まり。7年ぶりのセンバツ勝利を逃した。

大阪桐蔭の西谷監督は「センバツの初戦というのは何回やらしてもらってもなかなかうまくいかない。子どもたちも初めてですし相手も敦賀気比さんなんで簡単には勝てないなと覚悟して入りましたけども、そのようなゲームになってしまいました。(前田について)たぶん本調子じゃないような感じでしたが、その中でも粘り強く投げてくれたので、それで勝てたと思っています。(今後に向けて)まだまだ腰の座った打撃ができませんでしたので、もっともっと鍛えて、粘り強い試合をして、粘って粘って粘り抜く、大阪桐蔭の野球をしていきたいと思います」と話した。