大阪桐蔭は甲子園通算88試合目(不戦勝1を除く)で、チーム1試合最少の2安打。過去最少は4安打(3度)だった。スコア1-0は初めて。チーム初安打が6回先頭だったのは、駒大苫小牧・田中将大(現楽天)に抑えられた05年夏の準決勝に並び、最も遅い初安打となった。

大阪桐蔭のスクイズは、好投手冨田に苦戦した昨年春の鳴門戦でも8回に星子が決めている。センバツのスコア1-0試合は75年の金属バット採用後、この日の2試合で73、74度目。このうちスクイズの1点を守ったのは85年池田(対東北)、99年沖縄尚学(対比叡山)、09年清峰(対福知山成美)に次いで4度目だ。いつもは強打のイメージが強いチームでも、1点を絞り取る試合がある。池田は「攻めダルマ」こと蔦文也監督が、東北のエース佐々木主浩を崩せないと見るや、7回に「今まで記憶にない」というスクイズのサインを出した。【織田健途】