狭山清陵が3回戦進出を決めた。鈴木哲監督(39)は「前半4点取れて生徒たちも安心したと思う。もう少し点差が広げられれば良かった」と話した。

3回1死一、三塁から井上尚之内野手(3年)の適時内野安打で先制。この回犠飛でさらに1点を追加した。5回にも相手失策からチャンスをつくり2得点をあげた。

先発の鎌田結葦斗投手(3年)は、コースをつく丁寧な投球で4回まで2安打無失点と好投。1度は左翼の守備についたが、6回の途中から再びマウンドに上がり、8回までを2安打1失点に抑えた。この日は18歳の誕生日で、1打席目にはスタンドの応援席からバースデーソングが流れた。「リラックスしながらも集中して出来た。気分は良かったです」と笑顔だった。

初戦で春日部共栄を無失点に抑えた最速146キロ右腕の八巻弓真投手(3年)は、自ら志願し9回から登板。力みから四球2つをだすも最後は三振で試合を締めた。この日の最速は140キロだった。チームの目標は決勝に進出し、関東大会に出場すること。「他の投手と継投しながら、最少失点で抑えたい」と語った。