木更津総合(千葉2位)は昌平(埼玉1位)に快勝し、18年以来5年ぶりの4強入りを決めた。打線がつながり、11安打で7点を挙げた。五島卓道監督(68)は「下位打線の状態が上がってきて、機能し始めてきた。(打線の)厚みが増しますね」と話した。

頼れる4番、水野岳斗(がくと)外野手(3年)が攻撃の口火を切った。2回に、先頭で内野安打。犠打で二塁に進み、1死二塁で三富大輝外野手(3年)の二塁打で先制のホームを踏んだ。

さらに5-0の6回1死三塁で、1年生ながらスタメン出場の庄村佑心内野手が左翼スタンドに2ランを運び、昌平を突き放した。公式戦初アーチで「外野フライかなと思ったけど(スタンドに)入ってくれてよかったです」。

横浜市出身で、サーティーフォー保土ケ谷はよく練習でも使った球場。「慣れている球場で、地元の知り合いもたくさん来てくれていたので、頑張って打ててよかった」と喜んだ。守備力が高く、9回無死一、二塁のピンチで、三塁線の当たりを好捕。五島監督は「あの場面で、なかなか捕れないですよ」と高評価だった。

庄村は地元DeNAのファンで、27日の準決勝は横浜スタジアムで行われる。「少年野球のときに何回かプレーしているけど、硬式では初めて。チームのために活躍したい」と意気込んだ。

木更津総合が昌平に快勝 健大高崎は帝京に競り勝ち4強 24日の高校野球春季関東大会準々決勝詳細