プロへ羽ばたいたOGの姉に続く。作新学院(栃木)の沢田秀翔外野手(3年)がチームを2季連続、2年ぶりの夏聖地に導き、自らの名を刻む。
沢田の姉は作新学院女子野球部出身で、現在は巨人女子チームに所属する沢田百華投手(19)。最速126キロを誇るなど、女子野球界を代表するパワーピッチャーだ。弟が野球を始めたのをきっかけに姉も野球を始めたが、「小学生の時は自分より球が速かった」と当時から姉は注目の的だった。学童時代は、姉弟でバッテリーを組んだ時もある。「ナイターの試合でバッターが空振りしたら捕れなかった」と笑顔で振り返る。
「甲子園に行きたい」と、姉と同じ名門に進学。2年夏にレギュラーの座をつかむと、今春はセンバツ8強入りした。得意のバスター打法も生かし、「塁に出てどんどん攻めの形を作る」と、強力打線に欠かせないピースになっている。今でも姉とは連絡を取り合う。「センバツが決まった時や夏のメンバーに選ばれたときも一番早く連絡してくれた」と、姉からのエールも力の源だ。
大会11連覇がかかった昨夏は、栃木大会の準決勝で国学院栃木の前に敗退。グラウンドで悔しさを味わった。「去年の3年生の分まで」と12日に控える初戦に向け、引き締まった表情を見せる。この夏は「作新・沢田百華の弟」ではなく、「作新の沢田秀翔」の名を全国に刻んでいく。【黒須亮】
◆沢田秀翔(さわだ・しゅうと)2006年(平18)2月7日、栃木県宇都宮市生まれ。小1から清原中央ジャイアンツで二塁手として野球を始める。清原中では栃木ボーイズに所属。作新学院では2年春からベンチ入り。特技は六面立体パズルで、調子が良ければ30秒で完成させる。175センチ、73キロ。右投げ左打ち。

