福島大会の開幕戦、福島“東西対決″は、10ー3で福島東が勝利。5回、我妻睦斗内野手(3年)の右越え三塁打をきっかけに5連打で3点を挙げるなど、効率のいい攻撃で初戦を突破した。

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「間を抜いたら確実に3つ、4つを狙う」。我妻は、50メートル6.1秒と、チーム1の俊足。自慢の足が開幕戦から光った。6回1死一塁、インコース真っすぐを中堅頭上へ運ぶと、一気にホームベースまで駆け抜け、自身公式戦初となるランニング本塁打。ベンチ前でナインが、我妻をはじけるような笑顔で出迎えた

「1番としての役割を果たす」。17安打と打撃力を見せつけた福島東だったが、以前は打撃の低迷に苦しんだ。直近の練習試合でようやく本来の姿を取り戻し、開幕戦から大暴れ。我妻は「長打は狙わず、まず出塁することを大事にしている。その結果がいい方向に向いた」と振り返った。また「ベンチの雰囲気を良くするため、声がけも積極的に行う」と、プレーとキャプテンシ-の両面でチームを先導。走・攻・守、3拍子がそろった我妻を軸に全員野球で2回戦突破を狙う。

▽福島西・松井秀貴監督 「1年生が試合に出ると、チームが良い雰囲気になるので、横山富洋投手(1年)を先発にした。替え時が遅かったと反省している。(9点差がついても)誰もあきらめていなかった。本当に最後まで良くやってくれた。」

○…福島の熱い夏が幕を開けた。8日の開会式では、新型コロナウイルスが5類に移行したことで、声だし応援が解禁。68校62チームが、聖地・甲子園の舞台を目指し、激闘を繰り広げる。田村・石川蓮也主将(3年)は「苦しい時期を乗り越え、この日を迎えることができたのは、たくさんの方の支えがあったからだと確信しています。感謝を感動に変えて、最高の恩返しをすることを誓います」と堂々、選手宣誓を行った。

○…昨夏Vの聖光・高中一樹主将(3年)は、優勝旗を返還。「昨夏とは全く違うプレッシャーを感じている」。昨夏は2年生ながら背番号“4″を背負って甲子園に出場。主将として臨む今夏は「自分がチームを先導しなくてはいけない」という責任感を全面に押し出す。6月に行われた春季東北地区高校野球大会では、無念の初戦敗退。その後は、野球以外での「あいさつ」や「寮生活」など、日常生活から見直し、原点にかえることを徹底した。

今年の聖光の強みは“結束力″だ。ベンチ内外関係なく、全員野球で甲子園への切符を勝ち取る。