土浦三が中村太陽投手(2年)の好救援&決勝打の活躍で、6点差をひっくり返して7回コールド発進だ。

初回から劣勢だった。先発した黒田広将投手(1年)が満塁本塁打を被弾するなど6失点。1回を持たず降板した。しかし後を託された中村がピンチを救った。「打たれてもいいくらいの気持ちだった」と、1死からマウンドに上がり、三振と平凡なフライで嫌な流れを断ち切った。2回以降も安定した投球を披露し、試合を作った。6回に1点を失ったが「チェンジアップと真っすぐでうまく緩急を付けられた」と好投の要因を明かした。

打っては3回に決勝打。6点差を追い付き、なおも2死二塁で、高めに浮いた変化球を中前に運んだ。「絶対次につなげるという気持ちで打席に入った。(中堅の前に)落ちて良かったです」。5回にも2点適時三塁打を放ち、リードを3点に広げ勝利をたぐり寄せた。

2年生投手の躍動に竹内達郎監督(50)は「逆転適時打(決勝打)が非常に有効だった」と目を細め、「投打に活躍してくれている。まだまだ成長していく選手」とさらなる飛躍に期待していた。

土浦三は13日の2回戦で、Aシードの霞ケ浦と対戦する。中村は「良い選手がそろっている相手だが、自分の持ち味を出し、次につなぐ意識で臨みたい」と力を込めた。