北北海道大会で釧路工が釧路江南を13-10で下し、7年ぶりに北大会初戦を突破した。
両チーム合わせて31安打と大会タイ記録に迫る乱打戦に勝利し、釧路対決を制した。河越聖矢右翼手(3年)が攻守で勝利に貢献した。打撃では8-8と同点の7回2死一、二塁で外角低めの球を振り抜いた。「直球を張っていた。素直に右中間に持っていくことができてよかった」。決勝打となる2点適時三塁打。チームに勝利に導く貴重な一打となった。
右翼の守備でも存在感をみせた。2点リードの3回2死一、三塁で6番難波の打球が右前へ。バウンドした球を捕球しようとした際に雨の影響で滑って転倒。ボールを後ろにそらしそうになったが「とっさに」と伸ばした右手で球を止め、シングル安打にとどめるプレーで大きな失点を防いだ。
厚岸の出身で自宅から電車で通学している。父は自営業で漁師をしており、名産のカキや昆布漁などを行っている。河越も小学生のころから中学時代まで、6月から8月くらいまでにかけての夏場、昆布干しの手伝いをしてきた。水揚げされた水分を含む重い昆布を干す作業をしていたことで「筋肉がつきました」と自然とパワーはついた。学校では電子機械科に在籍し、勉強にも励む。
チームは15安打、相手は16安打。両チーム合わせて31本は、2年前の北大会決勝で記録された大会記録32本に迫る数字だった。乱打戦をものにし、釧路対決を制した。同校野球部の創部は49年で、79年夏には甲子園出場の実績も持っている。古豪復活へ。準々決勝では白樺学園との対戦が決まった。河越は「次もしっかり勝ってエスコンまで行けたら」と1勝ずつ積み重ねていく。【山崎純一】

