関東学園大付(群馬)は高橋空大(くうた)主将(3年)の投打にわたる活躍で桐生に逆転勝ちし、16強入りを決めた。

高橋は4番遊撃手で出場。1死一、二塁では、左前先制打を放った。その裏、先発した背番号20の飯塚晶萌(あき)投手(3年)が1死満塁のピンチを作ると高橋がマウンドへ。「もともと肩を作るのには時間がかからないタイプなので」。最初の打者に押し出し四球を与えたが2者連続三振を奪い見事な火消し。2回以降は遊撃に戻り、投手陣を鼓舞しながら9回には2本目の適時打を放った。羽鳥達郎監督(35)も「投手起用など戦術がハマらない時もある。あのような運用をしてきた。うちは高橋のチームですから」と自信を持って送り出した。

母子家庭の高橋は「電車賃がもったいないから」と毎日、埼玉県行田市の自宅から学校のある群馬県館林市まで片道約20キロの道のりを自転車通学する。「足腰だけじゃなくて精神面も鍛えられます」と冬は赤城おろしが吹く中でも自転車をこぐ。朝5時に起きて自ら栄養面を考えた弁当を作ることも。「冷凍食品ですけどね」と無邪気に笑う。

だが高橋の精神力はチームに伝染している。「全員が束になって戦えた。勢いをつけて次も勝ちます」と3年連続の8強入りを誓った。【黒須亮】

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