東洋大姫路(兵庫)が3時間13分の大熱戦を制した。初回、神戸学院大付の先頭打者に初球を本塁打にされ、プレーボール直後から追う展開。その裏に逆転も4回に追いつかれ、10回からタイブレークに。2点差を追いつき、再び2点を追う11回裏にサヨナラ勝ち。決めたのは「越後の虎」だった。

7-9から白鳥翔哉真(ひやま)外野手(1年)の適時二塁打で同点とし、なおも1死二塁で大村景虎外野手(2年)が打席に入った。2回から中堅に入った、普段は「守備の人」。それがここまで3打数3安打。「ヒーローになってやろうと思っていました」と、4安打目をサヨナラ打にした。

戦国武将、上杉謙信が元服後に名乗った初名の長尾景虎が名前の由来。「越後の虎」とよばれた勇将は、宿敵・武田信玄と戦った際に相手方の塩の不足を耳にして塩を贈ったと言われる。そんな器の大きな人になってほしいという願いを込めて名付けられた。

実は3回の初打席の内野安打が今夏初安打。2年上の先輩から助言をもらい、バットを普段より1センチ長い84センチに変えたのが「振りやすかった」と奏功した。履正社(大阪)時代も含め、初のタイブレークを勝ちきった岡田龍生監督(62)は「ここまで全然で怒ってばっかりでしたけど、今日は特別なバットを使ったのと違いますか。振ったら当たるようになってました」と、知略を生かした2年生に目を細めた。【堀まどか】

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