今治西と西条がぶつかった3回戦は、逆転した今治西が勝ち、ベスト8入りした。
0-1の3回、満塁の好機で打席に入ったのは、4番・長田雄大外野手(2年)。思い切りよく中前に運び、逆転の一打とした。続く松田真拓(まひろ)投手(3年)も続き、2人で4点をたたき出し、勢いを引き寄せた。
ここぞという場面での得点力は、「メジャーリーガー打法」によってもたらされた。
「メジャーリーガー打法」は、仙波秀知監督(45)が「メジャーリーガーの、一流選手の体の使い方をまねしてやろう」と取り入れた打ち方のこと。「下半身を連動させて、体の軸で回転する。手打ちではなく、体の力で打つ」というものだ。
「甲子園に行くとか、甲子園で勝つこと考えたら、普通のことをやっていてもダメだなと思った。思い切って、ちょっと難しいけどチャレンジしようと。最終的にできるかできないかは別にして、できたら絶対良くなっていく」。打撃力アップのために、新手法を導入した。
感覚的にもこれまでの野球とは違う点が多いということで、この日逆転打の長田も「最初は戸惑いしかなかった」と振り返る。それでも、胴体を柔らかくするようなトレーニングやストレッチ、前から来るボール打たずにフォーム作りを続けることで、徐々に変化が出てきた。「コンタクト率が上がったり、打球の質が変わったりしてきた」と指揮官。その成果は、この試合でも発揮された。
165センチの小柄な4番・長田も、「胸骨を意識するようになって、バットの芯に当たる確率が上がった」と確かな手応え。打撃改革を進める今治西が、波乱の続く愛媛大会をさらに盛り上げていく。

