ノーシード関東学園大付(群馬)が7回コールドで敗退した。第1シードの高崎健康福祉大高崎に“奇策”を繰り出したが、小刻みに得点を許して涙をのんだ。
先発は2回戦でも先発した背番号20の飯塚晶萌(あき)投手(3年)。120キロ台中盤の直球と多彩な変化球で打者を打ち取るが、この日は80キロに満たないスローボールを多投した。フライアウトを量産し、2回まで1失点と踏ん張る。しかし3回、上位打線に3連打を浴びるなど3回途中4失点で降板した。
続いてマウンドに上がったのは、遊撃を守っていた高橋空大主将(3年)だ。オーバースローから繰り出す130キロ台中盤の威力ある直球が武器だが、この日はアンダーハンドでの投球が大半だった。4回途中から遊撃に戻り、6回途中から再びマウンドに上がったが、計2回2/3を投げ5安打3失点(自責2)だった。
羽鳥達郎監督(35)は「飯塚は準々決勝までの3日間で、投手陣にスローボールの練習をさせて一番ストライクが入ったので。健大相手にやってみたらどうなるんだろうと。高橋は3月の練習試合でもアンダースローで投げていて、いつ使おうかという話はしていた。相手にストレスを与えて、終盤勝負に持ち込むプランだった」と王者への秘策だったことを明かした。
打線は1年生の吉沢咲人外野手に2点本塁打が飛び出し、7回以外は毎回走者を出すなど食い下がったが、大量失点が響く結果となった。「健大高崎の打線が上だった。3年生には素晴らしいの一言。久しぶりに心が充実した。この3年生ともっと野球をしたかった」と羽鳥監督は目を潤ませた。【黒須亮】

