<高校野球滋賀大会:彦根総合9-0堅田>◇22日◇3回戦◇PHLベースボールパーク

堅田は、センバツ出場の彦根総合に7回コールドで完敗した。前試合の初戦・八幡戦の9回にサヨナラ機をつくる三塁打を放った横谷友朔(ゆうさく)内野手(3年)は、大会開幕前から腰痛を抱えていた。痛み止めが切れてしまった試合後半も、痛みをこらえて踏ん張り続けた。

母の昌代さんは「真面目で寡黙」と笑顔で話す。野球を始めた小学4年から、気持ちの強さが表に出てきた。腰のけがを知らされたのは17日の八幡戦当日。横谷がこっそり用意した痛み止めに昌代さんは驚き、あわてて何時間前に飲めば試合中に効くかを調べた。この日の朝、母はグータッチで送り出してくれた。今は「3年間野球を続けさせてくれてありがとう」と伝えたい。これからはまずはきちんと腰を治療し、受験勉強に励む。痛みに負けなかったこの日の頑張りを、これからの毎日のどこかで生かしていく。【松野奈音】