岩倉(東東京)が8回裏に一挙5点を奪って、コールド勝ちで準決勝進出を決めた。4強入りは、12年以来11年ぶり。第1シードの帝京を5回戦で破り、第4シードの修徳にもコールド勝ち。豊田浩之監督(47)は「劇的な試合が続いていて、不思議な感じです」と話した。84年のセンバツで優勝している岩倉は、夏の甲子園は97年以来遠ざかっている。あと2勝で切符を手にするが「正直、まだそういう感じではない。1戦1戦、次の試合に準備をしたい」と話した。
エースで4番の大野巧成(こうせい)主将(3年)がコールド勝ちを決めた。7-1で迎えた8回1死三塁、中前適時打を放った。「どこがコールドなのか分からなくて…」とぐんぐん走って三塁に到達。ボールを投げ返さない修徳の野手陣を見て、本塁まで伺おうとした。ベンチから出てきた選手たちを見て、コールド勝ちを確信した。
投げては、8回を被安打2の6奪三振、1失点にまとめて試合をつくった。「勝っていくほど、期待に応えないといけないと思っています」と話した。
5回戦で帝京に6-5で勝利。劇的な勝利ではあったが、豊田監督は「勝って当たり前」と選手に伝えた。その真意は「実力や技術のことではなくて、甲子園に行くなら勝って当たり前だ」ということ。優勝候補を破っても選手たちは浮足立つことなく、しっかり戦った。大野は「甲子園は夢見ていた舞台だけど、まずは次の試合に集中したい」と淡々と話した。

