神村学園は松永、黒木が無失点リレーを決めた。松永は「テンポよく投げよう」と6回途中まで3安打に抑え、2死一、二塁、1ボールの状況で「あとは任せた」と黒木に託した。
打席途中からの登板は初めてだったが、左腕は「いつでも投げられる準備はできていた」と落差の大きい「モイネロカーブ」で空振り三振を奪い、ほえた。そのまま3回1/3を1安打に封じた。
黒木のカーブは周囲からスライダーと言われることもあるほど落差が大きい。1年時に左肘の靱帯(じんたい)と神経を損傷。リハビリ期間にソフトバンクのセットアッパー、モイネロの映像から握りやリリースポイントを研究。キレ味抜群の変化球に仕上げた。今夏の甲子園では4試合すべてに救援し、計16回1/3を投げて1失点。「自信がついてきた。プロ志望届を出す感じで行きます」と猛アピールする。仙台育英との準決勝に向け「とても強いので小さくにならずに大きく、自分の投球をしたい」と強気で挑む。