昨夏王者・仙台育英(宮城)が大技、小技、盤石の継投を駆使して2年連続の決勝進出を決めた。今大会5試合目で初めて先制を許したが、3回の一挙4得点で逆転。史上7校目となる夏連覇に王手をかけた。それでも、須江航監督(40)は「遠い、遠い。頂上はまだ見えていない」と気を引き締めた。

同点の3回、先頭山田脩也内野手(3年)が左前打で出塁し、続く湯浅桜翼内野手(2年)の2球目ですぐさま二盗。相手捕手の悪送球も重なり、無死三塁と一気に好機を広げた。1死後、斎藤陽外野手(3年)が初球をセーフティースクイズ(記録は犠打野選)。さらに一、三塁から暴投で1点を追加すると、仕上げは鈴木拓斗外野手(2年)が、今大会2本目となる2ランをバックスクリーン右に運び、リードを4点に広げた。

投げては最速150キロ右腕・高橋煌稀投手(3年)が5回6安打2失点、最速153キロ右腕・湯田統真投手(3年)が4回1安打無失点と指揮官が信頼を寄せる2枚看板が快投した。

甲子園開幕から浦和学院(埼玉)、聖光学院(福島)、履正社(大阪)、花巻東、神村学園と、そうそうたる相手を破ってきた。須江監督は「もう初戦から超強豪校と試合させていただいて、そろそろエネルギーが尽きそうなので…」と笑った。残すはあと1試合だ。

「本当に東北6県の皆さんや宮城の皆さん、東北に縁やゆかりのある方は、明後日の(午後)2時に西の甲子園の方向にパワーを送ってもらえたら、みんなの気持ちを持って戦いたい」 東北6県の思いも背負って勝利をつかむ。