県大会に出場する40校が出そろった。伊豆伊東は田方農を7-5の逆転で下し、統合後初の切符をつかんだ。8番古川匡志郎外野手(1年)が、6回に決勝打を放った。富士は富岳館を10-0の6回コールドで下し、8年ぶり15度目の進出が決定。県大会は来月4日に組み合わせ抽選会が行われ、9日に開幕する。
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伊豆伊東が新たな歴史を刻んだ。今年4月に伊東商、伊東、伊東城ケ崎分校の3校が統合されて誕生。開校1年目で県進出を決めた。最後は2死満塁のピンチをしのぎ、試合終了。中山裕介監督(30)は「1年目で県に出られることはうれしい。選手がよく頑張った」と目を細め、10人の部員にも笑みが広がった。
古川が勝利をたぐり寄せた。1-4で迎えた6回に同点とし、なおも2死二、三塁で打席が回った。「あと1本出して、完全に流れを引き寄せよう」。内角直球を力強く振り抜き、右中間へ勝ち越しの2点適時打を放った。沸き上がるベンチ。ヒーローは、一塁ベース上で右手の拳を握った。
意地の決勝打だった。負ければ終戦の一戦で先発を託されたが、5回9安打4失点で降板した。「良い投球ができなかった分、打撃で取り返せて良かった」。8回2死二塁の好機にも右前適時打を放った背番号「9」はこの日、2安打3打点。マウンドでの借りをバットで返した。
「伊豆伊東」として初めて挑む県大会。来月9日に迎える開幕を見据え、古川は「次は、県1勝を目指して全員で戦いたい。すごく楽しみです」と力を込め、目を輝かせた。【前田和哉】

