56年ぶりセンバツ出場を目指す興国は、阪南大高との接戦を制し、4強入りを決めた。エースの熊谷直也投手(2年)が5安打2失点で完投し、勝利へ導いた。

打線は4回、1死二、三塁から、犠飛と8番山口翔太朗内野手(2年)の左前適時打で2点を先制した。

その裏、熊谷は1死二塁から中越え適時三塁打を浴び、1点差に迫られたが、2者連続三振を奪い、同点は許さなかった。

8回にも両校1点ずつ取り合い、接戦は続いた。それでも熊谷は、持ち前の打たせて取る投球で阪南大高打線の反撃を振り切った。完投勝利を挙げ「体力が落ちてもベンチや後ろから声をかけてくれたので、腕を振って投げられました」とナインに感謝。

元ロッテの喜多隆志監督(43)も「興国らしく、粘ってゲームを作った。バッテリーがよくやってくれた」とたたえた。

準決勝の相手は履正社。熊谷は「簡単には勝たせてもらえない。細かいところを突き詰めて、レベルアップしながら調整したい」と強豪との一戦へ、全力投球で挑む。