槻の木(つきのき)の快進撃が止まった。同じ公立の桜宮に7回コールド負けを喫した。
1回戦から5勝を積み上げ、激戦区・大阪でベスト8まで進出。3回戦の市岡戦は9回終了時9-9で日没サスペンデッド(継続試合)。5日後にタイブレークから試合再開という難所も乗り越えた。5回戦では大阪偕星学園を下した。
部員はベンチ入り上限に満たない17人。うち1年生6人で、体ができていない選手も多い。進学にも力を入れるため平日の練習は2時間程度に限られる。
就任6年目の井上公彦監督(49)は選手の急成長に目を細めた。「今年は厳しいスタートになると思っていたけど、課題や目標を見失わず、選手全員でやることができた。勝つごとに力がついてきた。やってきたことをグラウンドで出せて、自信になったのだと思う。いろいろな経験ができて、野球の幅が広がったんじゃないか。負けたので悔しいと思わないといけませんが、よくやりました」とねぎらった。