作新学院(栃木1位)が7年ぶりの決勝進出を決めた。作新学院は小川亜怜(あれん)外野手(1年)の公式戦初本塁打を含む13安打と打線がつながり、常総学院(茨城1位)に打ち勝った。明治神宮大会出場を懸ける決勝は、山梨学院とセンバツ準々決勝の再戦となった。

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復活弾で地元を盛り上げた。5点リードの4回2死一塁、小川亜は「絶対引き離さなきゃいけないなと思った」とカウント1-1から121キロの内角直球を振り切り、右翼席へ放り込んだ。大雨のため約3時間遅れての試合開始だったが「絶対勝ってやるっていう気持ちで、超集中していました」と、気持ちを切らすことはなかった。

奇跡的な復活を遂げていた。約1カ月前、練習終わりの帰宅途中に車と接触。左手の親指を骨折し、5カ月間は野球ができないことを医師から告げられた。だが関東大会を控え、チームの役に立ちたかった。骨折の回復に有効的な酸素カプセルに通い、カルシウムを取るため牛乳を毎日1リットル飲んだ。その結果、医師も驚く回復を見せ、1カ月で完全復帰。「今は全然大丈夫です」と言い切る。

前の試合では6番だったが、この日は3番としてクリーンアップを任された。「恥じないバッティングをしなきゃいけない」。決勝は春王者の山梨学院。「もう1回気を緩めず、チーム一丸で戦っていきたい」。小川亜のバットで優勝まで駆け上がるつもりだ。【星夏穂】