県内外の大学、高校による交流試合が静岡市内で行われた。静岡商高は立大に2-4で敗れるも、杉山寿明投手(2年)が4回1安打無失点の好投を見せた。静岡大は早大に0-1と善戦。金高祐津紀投手(2年=清水東高出)が、6回無失点で役割を果たした。最終日の26日は県内3球場で9試合が行われる。

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静岡商の杉山寿がマウンドで躍動した。3回から2番手で登板すると、大学生相手に真っ向勝負。直球を主体に4回を1安打無失点に抑えた。「強気に自分の良さを出すことを心がけた。直球で押せたことは良かった」と汗を拭った。

一方で4四球。5回には、連続四球から2死満塁のピンチも招いた。要所は締めたが「四球を多く出してしまったことは課題。『甘いところに投げられない』という重圧の中で投げられたことは経験になった。もっと制球力を上げていきたい」。貴重な格上との一戦を成長の糧とする。

今秋は、県大会予選の初戦で清水桜が丘に2-4。背番号「11」の杉山寿に出番はなく、ベンチで敗戦を迎えた。「力になれず悔しかった」。同大会後からチームで取り組む肉体強化が実り、体重は6キロ増。10月の練習試合では自己最速の136キロを記録した。

伸び盛りの右腕は「背番号1をつかんで、静商を甲子園に連れていけるような投手になりたい」と目標を口にした。雪辱を期す来夏を見据え、冬の鍛錬に入る。【前田和哉】