日本高野連は8日、来春の第96回選抜高校野球大会(24年3月18日開幕、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。北海道地区で秋季全道大会で4強入りを果たした別海が選ばれた。甲子園出場経験のない別海がセンバツ出場を果たせば、日本最東端の甲子園出場校となる。21世紀枠2校は24年1月26日の選考委員会で選出される。

別海は秋季全道大会初戦の2回戦で苫小牧中央に逆転サヨナラの劇的勝利で秋全道初勝利を挙げると、準々決勝では知内との公立校対決を延長タイブレークの末に競り勝ち、4強入りを果たした。準決勝で今夏甲子園出場の北海に敗れたが、8回まで互角の試合を演じるなど快進撃を見せた。

学校がある別海町は人口約1万5000人に対して飼育する乳牛が10万頭を超え、「人より牛が多い」酪農の町として知られる。部員確保が難しく、登録できる20人に満たない16人で秋大会を戦い抜いた。

 

◆別海高校 1950年(昭25)創立の公立校。全日制の普通科と酪農経営科、働きながら酪農を学ぶ2年制の農業特別専攻科の3コースを設置。野球部は1、2年生のメンバー16人とマネジャー3人で活動している。春夏通じて甲子園出場経験はない。外部指導者の島影隆啓監督は、北海道内を拠点とするコンビニチェーン「セイコーマート」の町内の店舗で副店長として勤務している。主な卒業生はお笑い芸人の徳井健太(平成ノブシコブシ)。北海道野付郡別海町別海緑町70の1。織井恒校長。