日本高野連主催の「甲子園塾」2日目が9日、大阪・熊取町の大体大浪商グラウンドで行われた。

実技指導の講師役は、メジャーで活躍する菊池雄星投手や大谷翔平選手の恩師、花巻東(岩手)の佐々木洋監督(48)が務め、高校野球の指導者や、大体大浪商の野球部員60人を対象に指導した。

外野手陣には、自らノッカーを務め、捕球体制などを指導。投手陣には、「機能を高めないと、いいボールは投げられない」と体のメカニズムを熟知することや、継続的に柔軟性を身につける大切さを熱弁した。

「機能を高めないと、ピッチャーはいいボールがいかない。大谷選手や佐々木朗希くんは、高校時代に筋肉質かといったら、そうではない。最初に筋肉つけてガチっとなって、機能を失って胸を張ってボールを投げても、(正しく)投げられない」。

佐々木監督は、タブレットやパソコンを用いて、柔軟の重要性を説くシーンもあった。大谷をはじめ、歴代の教え子たちが腕をつけて、地べたに開脚する写真やブリッジの写真を紹介した。「(開脚時に)股関節の骨盤がしっかり立ってる状況でないと。(ブリッジは)胸郭が動かずに、まな板みたいに硬いと、ボールがしなって投げられない。ぜひ家でやってみてください」と“宿題”を与えた。

この夏、佐々木監督は、智弁学園との甲子園3回戦で、同高の2年生左腕の葛西陸投手が、ぶっつけ本番でサイドスローデビューする奇策で白星を挙げた。「伝統と習慣や感覚で教えていたものから、ハイスピードカメラや、ラプソード(打球や投球の分析器)で動作的なものが、わかるようになってきた。(指導者として)選手の体は、繊細だってことを分からなきゃいけない。体のキレや、この子に合うとか、今はカスタマイズして教える時代。昔なら、一方的だったけど、1人1人に教え方を変えなきゃいけない」。

いち指揮官として、高校球界の指導に可能性を感じ、展望を語った。

「日本でいい選手がこれから出てくると思いますし、世界で活躍する選手や高校野球のレベルも、とんでもないスピードで上がってくると思います」。

甲子園塾は、10日まで3日間開催される。