慶応(神奈川)は20日、昨年5月に高野連への加盟を正式に認められて昨夏に連合チームで西東京大会に初出場した青鳥特別支援学校(東京)と、横浜市の慶応グラウンドで、知的障がいのある球児を全国各地から集めて行われる「甲子園夢プロジェクト」の合同練習会に参加した。

慶応の2年生31人、青鳥特別支援学校からは6人、甲子園夢プロジェクトのメンバー27人の計64人が交流。2人1組でペアとなり、バッティングや守備練習を行った。

同イベントは21年3月に発足し、今回で21回目。森林貴彦監督(50)は「チームがないからこそ、こういうのに来てくれるわけじゃないですか。『チームがあって場所があって毎日野球がやれているっていうのは幸せなことなんだな』とあらためて感じるとか。例年アンケートや野球ノートを見ているとそういう感想がありますね。一方的にこちらが教えるというより何を感じてもらえるか」と話し、ノックを打つなど積極的な指導を行った。

合同練習後には、単位不足で1年生を2度経験したNPB通算525本塁打の清原和博氏(56)の次男、清原勝児内野手(2年)の今後について言及した。「今は進級を目指して勉強中、練習にはちょくちょくという感じです。家族会議をやってもらわないとこっちも決められるものではないですが、3年生になれたら平日は授業終わってこっちで練習して、土日はクラブチームでやる形になると思います」と話した。練習するクラブチームは未定。「1年遅れで大学野球に入ってやりたい思いはある」と説明した。