昨秋の明治神宮大会を制しV候補に挙げられる星稜(石川)が21世紀枠で出場の田辺(和歌山)に競り勝ち、2年ぶりの白星を挙げた。23年から指揮を執る山下智将監督は甲子園初勝利を挙げた。父の智茂氏は同校監督として通算22勝。

2-2で迎えた9回表、1死二、三塁から代打の東汰生が右前へ勝ち越しの2点適時打を放った。

田辺は惜しくも76年ぶりの勝利と大金星を逃した。8回まで2-2同点と互角の戦い。エース寺西邦右投手が好投。攻撃でもスクイズを決めるなど甲子園を沸かせたが9回に力尽きた。

甲子園はこの春から導入された低反発バットの影響か開幕戦、そしてこの試合とロースコアの接戦が続いている。

◆低反発バット導入 今春から新基準となる金属バットが導入。「打球による負傷事故(特に投手)の防止」と「投手の負担軽減による(肘、肩などの)ケガ防止」などが目的。「バットの太さ」が最大径は67ミリから64ミリ、「打球部の肉厚化」では従来の約3ミリから4ミリ以上に変更された。