第3試合予定だった九州王者の熊本国府は、雨天のため24日に試合が順延となり、甲子園室内練習場で約1時間半調整した。特に課題克服へフリー打撃に時間を割き、プロ注目の阿南光(徳島)エース吉岡暖投手(3年)攻略に備えた。

主将の野田希内野手(3年)は、順延で打ち込めたことに「初戦は打線の調子が良くなかったので、1日延びたのはプラス」ととらえた。そして、最速146キロの吉岡投手打ちをイメージして「ミート力が一番大事になると思うので、真ん中付近に集まるボールをとらえる練習をした」と整えた。

課題は明白だ。近江(滋賀)との初戦は、延長10回タイブレークの末、なんとか2-1で辛勝した。とはいえ、相手エース右腕、西山恒誠投手(3年)のキレのあるスライダーなどに苦しみ14三振を喫した。ヒットも相手より1本少ない7安打だった。さらなる投手のレベルアップが予想される阿南光戦において、打撃面の修正は急務だった。

吉岡対策として、野田主将が「バッティング投手には2段モーションをまねしてもらい、取り組んできた。速いボールも意識してやってきた」という徹底ぶり。球速に負けないように「(ホームベースの)15メートル前から150キロ設定のマシンの球を見て慣れるようにした。初戦が終わり、3、4回はやった」という。さらに、変化球についても「落ちるボールはキレがある。追い込まれるときついので、追い込まれたら、低めは捨てる。見逃し三振はオッケーです」とチームで狙いを共有している。

ロースコアが予想されるだけに、ドジャース山本由伸投手のフォームをまねるエース右腕、坂井理人投手(3年)-トルネード投法の左腕、植田凰暉(ごうき)投手(3年)の継投も、甲子園初出場で2勝のカギになる。

自信の守備につて、野田は「(低反発バットの影響で)ゴロスピードが遅くなると感じているので、ポジショニングは2、3歩前など工夫している」。「ミスした方が負ける」と話し、堅守から勝機を見いだす覚悟だ。【菊川光一】

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