投手王国仙台育英が、春初戦で「ノーヒットノーランリレー」を達成した。先発の193センチ右腕、山口廉王(れお)投手(3年)は140キロ台を安定して投じ、8奪三振で6回1/3を無安打投球。「ようやくこの日が来た。昨秋負けてから7カ月間、チームとしてやるべきことをして、いろいろな経験を積んで来た」とあふれる闘志でマウンドに上がった。冬季に力を入れた下半身強化やラントレーニングが実を結んだ。「試合をつくることが一番の役割だと思っていたので、それができて良かった」と言った。

7回1死二塁の場面で救援登板した武藤陽世投手(3年)も後続をしっかりと打ち取り無失点で切り抜けると、8回も打線のチャンスを呼び込む3者凡退の好投をみせた。9回に登板した吉川陽大投手(2年)と内山璃力投手(3年)も無安打投球で4投手のノーノーリレーで試合を締めくくった。