第106回全国高校野球選手権(8月7日開幕、甲子園)の南北海道大会が11日に開幕する。10日は札幌円山で公式練習が行われ、全16校が参加した。10年ぶり3度目出場の浦河は登録選手最少18人で臨む。そのうち3選手が負傷中という少数精鋭だが、4強に進んだ前回に続く快進撃を狙う。

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浦河の公式練習は、グラウンドが広く見えた。整列した選手は17人。そのうち背番号16の北川幸輝外野手は松葉づえ姿で練習を手伝った。葛野大成内野手は右肘の手術のため不在。大久保成内野手(すべて1年)も負傷中。他校はベンチ外の選手が球拾いや整備でサポートする中、15人が守備練習などで調整した。10年ぶりの南大会。全員が初めての円山で、主将の谷口翔也内野手(3年)は「緊張はあった。人がたくさん入ると思うとワクワクする」と、満員でのプレーを想像して士気を高めた。

南大会出場全16校で唯一、登録可能な20人を満たしていない。例年人数は少なく、4強に進んだ10年前も17人だった。就任7年目の阿部健太監督(35)は「去年は12人だった。18人で紅白戦ができるのが初めてでうれしかった」。練習の幅が広がった。良さも感じている。「一体感をすごく持てた。みんながみんなのことを好き」とチームワークが武器だ。

一体感は校内、町内にも広がる。13日函館大柏稜との初戦は、学校祭の予定をずらして、全校応援が実施される。バス5、6台で260人以上の生徒が駆けつける。町内も盛り上がりを見せており、「部室に置けないくらい」(谷口)大量のスポーツ飲料などの差し入れが届いているという。朝練習前のゴミ拾い中にも「『おめでとう』とか『頑張って』って声をかけられた」と谷口。町民からの期待に応えたいと心から思っている。

地区予選は2戦連続延長タイブレークを制して突破した。阿部監督は「どんどん向かっていって欲しい」と恐れず、挑戦する。【保坂果那】

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