今春のセンバツに21世紀枠で出場した田辺が、昨夏王者の市和歌山との大一番で完勝し、初戦を突破した。エース寺西邦右(ほうすけ)投手(3年)が6安打無失点と完封し、4番山本陣世(じんせい)内野手(3年)は長打2本の2安打2打点と投打の軸が躍動した。今春のセンバツに出場した耐久も快勝で3回戦に進出した。
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田辺が誇る投打の2枚看板が、大一番で輝いた。昨夏王者の市和歌山打線を相手に、エース寺西が堂々の投球をみせつけた。自己最速を2キロも更新した143キロの切れ味抜群の直球とスライダー、フォークを軸に6安打無失点、138球の熱投で完封を飾った。「強豪相手に自分の投球が通用して、完封できたのはとてもよかったです」と胸をなで下ろした。
4番山本陣は打線をけん引した。初回には左翼フェンス直撃の二塁打をマーク。6回には右犠飛、8回1死二塁からは左翼線への痛烈な適時二塁打を放ち、2安打2打点と躍動。「寺西が抑えて、野手陣が打って点を取る僕らのチームスタイル通りに試合を運べた。理想通りすぎたんですけど、よかったです」。遊撃の守備でも幾度と強肩を発動し、堅守でもり立てた。
21世紀枠で出場した今春のセンバツでは、昨秋の明治神宮大会を制した星稜(石川)を最後まで追い詰め惜敗した。田中格監督(52)は「(センバツ出場は)間違いなく生きていると思います。寺西はもともとメンタル強い子ですけど、他のメンバーも精神的に強くなったんだと思います」。全国でも戦えるという「自信」が勝利を引き寄せた。
決着をつけた。昨秋の和歌山大会準々決勝では田辺に軍配が上がり、今春の同準々決勝では延長タイブレークの末に市和歌山が勝利した。1勝1敗で迎えた最後の戦いを制した田辺の主将、山本結翔内野手(3年)は「勝利という形で決着をつけられてよかったです」と喜んだ。春夏連続、29年ぶりの夏の甲子園出場へ、大きな1歩を踏み出した。【古財稜明】

