修徳は2度の「1死二、三塁」のピンチをしのぎ、ベスト8に進出した。
無死一、二塁の延長タイブレーク。10回も11回も、あっさり犠打で進められた。10回はバッテリーエラーで1点失ったが、二直の併殺でその後を断った。
ナインがベンチへ戻ってくる。染田棟煌外野手(3年)がテンションを高める。
「しゃあない、しゃあない。もともと1点なんて分かってた。俺たちも一緒。絶対やりきりたいよね!」
そうして追いつき、延長11回も併殺で今度は無失点でしのいだ。
飛び出そうとするベンチメンバーを「下がれ、下がれ」と、一塁守備から戻ってきた逢坂拓未内野手(3年)が笑顔で諭す。染田はまたノリノリだ。
「俺、感動してんだけど! でも涙が出ない。汗で出ちゃった!」
緊迫の展開で普段のコミュニケーション。荒井高志監督(39)は「かけ声とか野球観とか、そういうことに優れた子が多いと思います。最初から優れた子が多かったわけじゃなく、コミュニケーションを取りながらどんどん」と話す。
11回裏の攻撃は、1番の斎藤紘内野手(3年)が送りバントの流れから、バットをうまく押し出すように操作し、結果的にドラッグバントのような形に。決勝点は相手の失策が絡む形になったものの、無死満塁の時点である程度の空気は定まっていた。
そうして決勝のホームへ頭から滑り込んだのが、この日誕生日の飯山大夢投手(3年)。「足、もつれちゃいました」と笑っていた。【金子真仁】

