ロッテ田中楓基の弟でプロ注目の最速152キロ右腕、旭川実・田中稜真投手(3年)が決勝進出を逃した。延長タイブレークの末にクラークに逆転負けを喫し、14年ぶり甲子園に届かなかった。敗戦が決まっても晴れやかな表情を見せていたが、泣いているチームメートの姿を目にし、涙が込み上げた。「高校野球はすごい楽しくて、やって良かった。最後まで自分らしさは貫き通した」。自らの高校野球が終わった実感は、まだない。

プロ4球団のスカウトが視察する中、8回まで2安打無失点。だが9回の投球練習中に両ふくらはぎがつり、崩れた。同点とされ延長タイブレークに。10回に勝ち越しを許し、途中でマウンドを降りた。9回0/3で5安打7失点(自責4)13奪三振。前日21日には、同校OBでもある兄楓基から電話で「頑張れよ」とエールを受けていた。

進路は「どんな形であれ、(プロに)進みたい気持ちはある」と心に決めている。高卒でプロを目指すか、大学進学か、「落ち着いてゆっくり考える」と、進路は熟考するつもりだ。「もう負けたくない。もっといい投手になって、違う舞台で恩返ししたい」。主将としてチームを引っ張った背番号1は、さらに強くなると誓った。【保坂果那】

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