白樺学園が9年ぶり4度目の甲子園切符を手にした。前年覇者クラークを5-2で下し、3時間39分の激闘を制した。2-2で迎えた9回1死一、二塁、7番浅野壮音捕手(3年)の右前適時打で勝ち越し点を奪い、一挙3得点で突き放した。先発6人が2年生のチームが、亀田直紀監督(37)就任と同時に入学した3年生の活躍で参加72チームの北北海道の頂点に輝いた。甲子園は8月7日に開幕する。
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白樺学園ナインが1年前のリベンジを果たした。昨夏準決勝で敗れたクラークを打ち破った。朝6時にバスで学校を出発し、応援に駆けつけた全校生徒の歓声を気持ち良く浴びた。22年春就任の亀田監督を初めて胴上げ。主将の藤原は「監督さんを甲子園に連れて行きたいって気持ちが全員あった。達成できて本当に良かった」と満足そうに話した。
最終学年の意地が勝利を呼んだ。5回までに2点リードも、相手もしぶとい。6回に同点に追いつかれたが、最終回。2回に先制打を放っていた浅野が、初球を右前に運んだ。「絶対に打たないと負けるって気持ちで打った結果」。決勝の大舞台で5打数4安打2打点と止まらなかった。
現3年生は10人。例年より半分ほど少ない。監督交代のタイミングで「この代はちょっと苦労した代」(亀田監督)だったが、入学時から1人も欠けることなく、指揮官を信じてついて来た。「来てくれた子たちが本当に一生懸命やってくれた」と感慨を深めた。
今夏、10人中3人がメンバーから外れた。十勝地区予選開幕3日前、大会メンバーの発表後。外れた3人に指揮官は「一緒にバッティング練習しよう」と声をかけた。3人がバットを振る姿を見守った。この日、スタンドから応援に徹した松本勇輝内野手は「自分たちのこれまでの努力を認めてくれると言ってくれた」。うれしかった。阿部匠真内野手、佐々木悠成外野手(すべて3年)とともに、裏方としてチームの勝利のために力を尽くすと決めた。メンバーはその思いに応えると誓った。
04年センバツは鵡川の主将として、9年前は部長として臨んだ甲子園に、亀田監督はナインとともに舞い戻る。「結果にこだわってやらないと、この勝った意味もなくなってしまう」。喜びの余韻もそこそこに、全国での戦いを見据えていた。【保坂果那】
◆白樺学園 1958年(昭33)に帯広商として創立した私立校。65年に現校名に改称。生徒数は439人(女子148人)。野球部は開校と同時に創部。部員数は57人(男子マネジャー1人)。甲子園は春1度、夏は4度目。アイスホッケーやスピードスケートなどが強豪。卒業生にロッテ河村説人、スピードスケート長野五輪金メダリスト清水宏保氏ら。所在地は芽室町北伏古東7線10の1。嶋野幸也校長。
◆Vへの足跡◆
十勝地区2回戦9-1帯広北
同代表決定戦5-0帯広工
1回戦8-0別海
準々決勝3-1遠軽
準決勝12-2旭川志峯
決勝5-2クラーク

