2年ぶり27度目の夏甲子園出場を狙う智弁和歌山が2回戦からの全4試合で無失点かつコールド勝利で2年ぶりの決勝に駒を進めた。県高野連によると、同時に達成し、決勝に進出することは大会史上初。7回コールド勝利で昨秋県大会準決勝で敗れた田辺にリベンジを果たした。

5回に2点を先制。3点リードの6回に上田潤一郎捕手(3年)が高めに浮いたカーブを捉え、左越え満塁本塁打。開幕前は高校通算0本塁打だったが、今大会だけで2本目だ。ガッツポーズしながらダイヤモンドを一周し、仲間とともに喜びを爆発させた。「めっちゃうれしかったです」と笑顔だった。「うまく反応できた」と振り返り「この夏を迎えるまでやってきた結果が今出たのかな」と話した。田辺との一戦に「とにかく借りを返すって思いを全員が持って、全力でやりました」と語った。

上田は全試合1人で捕手を務め、投手陣を引っ張る。元阪神の中谷仁監督(45)は「ピッチャー陣とよく会話を重ねていて、素晴らしいキャッチャー」とたたえた。2年生で背番号「1」の渡辺颯人投手が先発で7回を投げきり3安打5奪三振無失点の快投。感情を爆発させながら投球した渡辺は田辺との対戦に「悔しい思いでここまでやってきたので特別な思いを持って臨んだ」と明かし、上田について「最高に信頼できるキャッチャー」と話した。 上田は「何が何でも甲子園に行くということは全員が声をかけている」と明かした。聖地まであと1勝だ。決勝に向け「バッテリー中心に守備からリズムを作って、良い攻撃の流れを作れるように」と意気込んだ。【塚本光】

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