金足農(秋田)の応援にOBのオリックス吉田輝星投手(23)が駆けつけたものの、試合には敗れ、17年夏の「金農旋風」の再現はならなかった。

吉田は練習オフを利用して甲子園に来場。白いシャツをまとい、ネット裏で後輩たちの勇姿を見守った。

弟で先発の吉田大輝投手(2年)は4回まで相手打線を1失点に抑えていたものの、5回に一挙4失点。7回154球を投げ、9安打2奪三振で5四球5失点で降板した。兄は劣勢になってからも、弟や後輩たちのプレーを感慨深げに見つめていた。9回の猛反撃の時はイスに座りながらのけぞって拍手し、興奮した様子を見せた。

試合後には「スタンドから見る甲子園はすごく楽しかったです。大輝にはLINEで『見に来てね!』と言われていたので『がんばってね!』というやりとりをしていました。惜しくも敗れてしまいましたが、9回の追い上げには3年生たちの気合を感じましたし、大輝にはその姿を見て、これからも頑張ってほしいと思います。僕自身も後輩たちの姿を見てすごく勇気をもらったので、残りのシーズンも粘り強く頑張っていきたいと思います」とコメントを寄せた。

金足農はエース吉田を擁して、18年夏に甲子園準優勝。「シャキーン」と刀を抜くようなマウンド上でのしぐさや、準々決勝でのサヨナラ2ランスクイズなど印象的なシーンが多く、高校野球界を超えての社会現象になった。吉田は17年ドラフト1位で日本ハムに入団し、今季からオリックスでプレー。ここまでプロ7年間で通算98試合に登板し、5勝を挙げている。

◆主な兄弟登板 金足農はオリックス吉田輝星(18年夏準V)の弟大輝が先発。最近の主な兄弟登板では03、06年光星学院の桑鶴康弘、雄太、22~24年八戸学院光星の洗平(あらいだい)歩人、比呂らがいる。79、80年上尾の仁村徹、健司は2年連続。91、94年市川(山梨)の樋渡卓哉、勇哉はともに夏の大会で勝利がある。83年には東海大一(現東海大静岡翔洋)の杉本康徳、尚彦(双子)が、春夏ともに先発した。

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