<全国高校野球選手権:神村学園8-2大社>◇19日◇準々決勝
”旋風”を巻き起こした大社(島根)で、聖地・甲子園に立った双子の夏が終わった。
兄・高橋蒼空は6番右翼、弟・翔和は9番二塁で、それぞれ全4試合に先発出場。蒼空は2割9分4厘の打率を残すなど打撃で貢献。翔和は好守備や2回戦の一時同点となる適時打などでスタンドをわかせた。
父・弘さん(49)は「夢のよう」とスタンドから息子2人の活躍を見つめた。幼少期はおとなしく優しい蒼空が、活発で負けん気の強い翔和の後を追うことが多かった。父は「けんかばかり」と振り返ったが、同校入学後はなくなり、野球の話をするようになった。
翔和が中学3年時に島根大会決勝を見て「かっこいい」と憧れた大社に2人で入学し聖地で躍動。蒼空は「ここまで来られたのも親のおかげ。喜んでもらえて感謝の気持ちも伝えられたかな」と、翔和は「親には甲子園に連れて行くと言っていた。そろってプレーできて、恩返しできたかな」とともに親孝行を喜んだ。
敗戦後、蒼空は「目標のベスト8は達成したが、もっと上を目指したかった」と、翔和は「自分のエラーがらみで点を取られた」とそろって悔しがった。
小中高と同じチームで戦った双子でそろって立った夢の舞台。蒼空は「幸せ」と、翔和は「うれしい」とすごさをかみしめながら語った。性格は違えど何についても感じることは同じだ。
父は「自分の息子が甲子園なんて、神様からの贈り物」と感慨深い様子だった。【塚本光】

