第107回全国高校野球埼玉大会が開幕した。

昨夏の王者花咲徳栄を先頭に、153校(139チーム)が青空の下、太陽に照らされながら堂々と行進した。

抽選会で大会の開催回数「107」番を引き当てた坂戸西・金子陽樹主将(3年)の声が球場の熱気をさらに高めた。

「宣誓。日々、私たちが野球をできること、この大会を迎えられることは決して当たり前ではありません。世界では、多くの暗いニュースが報道されています。今、こうして野球ができるのは支えてくれた家族、指導してくださった先生方、汗を流して苦楽をともにした仲間たちがいたからです。そして、野球人口が年々減少するなかで、このメンバーとともに大会に臨めることを、心から幸せに感じます。私たちは、この大会で関わる全ての方々への感謝を胸に、克己の精神で最後まで戦い抜くことを誓います」(全文)

松尾萌花マネジャー(3年)と2人で考えた宣誓文には、いろいろな人への感謝の思いを込めた。自己評価は「かんでしまったので、95点」。満点とはいかなかったが、チームメートは「すごい。良かったよ」と主将をたたえた。

テスト勉強の合間にも練習を重ねた。ズボンの左後ろのポケットにカンニングペーパーを忍ばせていたが、一度も見ることなく大役を終え「本番ではしっかりと言えたのですごい良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。