金足農の吉田大輝投手(3年)がギアを上げてきた。3回戦の秋田中央戦に先発し、8回3安打2失点6奪三振。最速144キロをマークし、チームを8強に導いた。「前回に比べたら低めに強い球を投げることができた」。初戦の由利戦より最速が2キロアップした。
巨人、DeNA、ヤクルト、西武の4球団が視察に訪れた。3人態勢の巨人の榑松スカウトディレクターは「投球術にたけている。投手としてのセンスの良さは(兄のオリックス)吉田輝星投手に似ている」と言う。2回、自らのバント処理ミスや捕逸などで無安打で失点した直後に144キロ、143キロを計測。吉田は「(相手に)流れに乗られたら困ると思ったので、一段階、気持ちも上げていった」と話した。
中盤以降、速球を狙われているとみるや変化球を増やした。7回2死二塁では追い込んでからチェンジアップで空振り三振。「変化球に加えて、どう真っすぐを生かすかとか、バッターを見ながら(配球を)組み立てました」。投球のうまさは兄以上かもしれない。
2年連続夏甲子園へ、ここからが正念場。打線は2戦連続7得点と好調で「野手の方は本当にいい感じ。これから自分が抑えなきゃいけない場面はどうしても出てくる」。自らの役割は十分に分かっている。【沢田啓太郎】

