尽誠学園のエースで4番の広瀬賢汰主将(3年)が力尽きた。

初回に味方の失策で甲子園初失点。5回に逆転の2点適時打を放ったが、8回に集中打と足攻で2点を奪われた。23年ぶりの全国8強は果たせなかった。

9回の反撃は前の打者で終わった。「すごくいい相手でした」と京都国際をたたえた。強敵との決戦を前に「相手が上だと思いすぎると力を出し切れない。同じ高校生という言葉は気持ちを楽にしてくれる」と仲間を鼓舞。昨夏の全国王者に全力で食らいついた。逆転された8回も「1球1球悔いなく投げることができた」。広瀬の目に涙はなかった。

3つの重責を担ってきた。「調子が悪いところなんて見たことがない」と球友が口をそろえる絶対的存在。どんな時も肩、肘の手入れも怠らない姿は、仲間の指針となった。「負けた試合は全責任が自分にあると思ってやってきた。責任を与えてもらっていたからこそ、成長することができました」。最後まで頼れる主将であり続けた。

日本一の夢を持って大学に進む。「チームを勝たせることができる投手になってプロを目指します」。取材を終え、仲間が待つ部屋に戻ると、熱い拍手が待っていた。【堀まどか】

▽尽誠学園・鎌田(広瀬とバッテリーを組み)「広瀬を中心に本当にきついことも言い合ってお互いを高め合ってきました。粘り強いチームになれたと思います」