抜群の制球力が世界の舞台で輝いた。先発の森下翔太投手(3年=創成館)は初回の先頭に左越え三塁打を許したが、その後は持ち前の制球力がさえ、ストライク先行で真っすぐにスライダー、カーブ、フォークと自在に操り、2回以降は3者凡退に打ち取った。4回以降は毎回の奪三振で、8回を1安打無四球で11奪三振で1失点。「チームに勢いをもっていくピッチングができたと思います」と、胸を張った。

バランスの良さが森下の武器だ。左足を上げモーションに入る際、同時に軸足となる右足のかかとを上げる「ヒールアップ投法」で投球のリズムを作り、同じリズムとフォーム。体に染み込む感覚の良さで淡々と投げ込んだ。視察したソフトバンク、永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長は「指先の感覚がいいのはもちろん、バランスの取り方がうまい。それがボールにも生きている」と、制球力の良さを分析した。

森下の好投に打線も応え徐々に打線に勢いを増し、タイブレークに持ち込み、サヨナラ勝利を決めた。小倉全由監督(68)は「いや、もう本当良かったですよね」と、称賛した。

大会規定で球数制限があり、76~90球を投球した投手は中3日の休養日を要するとしている。この試合で90球を投げた森下は決勝戦までマウンドに上がることはできない。「今日が最後とわかっていたので悔いが残らないように投げました。まっすぐをコースに集めていたところと、カーブで緩急をつけられたところが、世界に通用したと思います」。大きな自信を得た世界大会。明日のスーパーラウンド最終戦、そして決勝戦は、ベンチワークに徹する。「世界一をとって2連覇をしたいと思います」。チームの一員として、最後まで戦う。【保坂淑子】

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