秋季大阪大会準決勝が5日、GOSANDO南港で行われ、近大付が太成学院大高を6-4で下し、8年ぶりの秋の近畿大会(18日開幕、さとやくスタジアム)出場を決めた。ソフトバンク小久保裕紀監督(53)のおい、小久保成逢(せいあ)内野手(2年)が、決勝の中前適時打を放つなど3安打1打点で勝利に導いた。12日の決勝で大阪桐蔭と対戦する。ウインクで行われた秋季兵庫大会は3位決定戦で東洋大姫路が勝利し、優勝を決めた神戸国際大付、準優勝の市尼崎とともに近畿切符をつかんだ。
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打撃フォームは通算2041安打を誇る伯父そっくり。近大付の小久保が自慢のバットでチームを甲子園に一歩近づけた。父隆也さんの2歳上の兄は今秋リーグ2連覇を果たしたソフトバンク小久保監督。DNAを受け継ぐ古豪の「1番三塁」が、近畿大会をかけた大事な準決勝で躍動した。
まずは1点を追う初回先頭で、右中間を割る二塁打。「得意の真っすぐをきれいに打ち返せました」。その後無死一、三塁となり、敵失の間に、三走小久保がド派手なヘッドスライディングで同点の生還を決めた。そして1-1の2回2死一、二塁から勝ち越しの中前タイムリー。4回にも遊撃への内野安打をマークし、「シャー!」と絶叫しながら全力疾走した。
「(現役時代の伯父は)知らないのですが、動画で見てすごい選手だなと。(フォームは)イメージしていません。ただ打ちやすいので」。自己流を強調するが右打席に立ち、左足を大きく上げて打つフォームは小久保監督の再来をほうふつとさせる。多忙な伯父とは正月に顔を合わせる程度だが、小学生のころはティーを上げてくれたという。
父隆也さんは智弁和歌山で、兄快栄(かいえい)さん(国学院大3年)は明秀学園日立(茨城)で甲子園の土を踏んだ。「野球一家です。その場所に自分も行きたい」。東京・板橋から大阪に進学した17歳が、夢をかなえようとしている。
同校は90年にセンバツ優勝を誇るが、近年の大阪は大阪桐蔭と履正社が全盛で、甲子園は18年夏を最後に遠ざかる。今秋は近大新宮が和歌山で準優勝し、近大の付属校2校が初めて近畿大会に出場する。近大も今年創立100周年。藤本博国監督(55)は「素直にうれしいですね」と喜ぶ。12日の決勝では、近年何度もはね返されてきた大阪桐蔭と対戦する。23年ぶりに秋の大阪を制し、近畿大会へ乗り込みたい。【中島麗】
◆小久保成逢(こくぼ・せいあ)2008年(平20)10月1日生まれ、東京・板橋区出身。5歳から野球を始め、小学4年から深川ジャイアンツなどでプレー。板橋第3中では東練馬シニアに所属。近大付では1年秋に背番号8でベンチ入り。50メートル走6秒3。174センチ、73キロ。右投げ右打ち。4歳上の兄快栄さんは明秀学園日立を経て、国学院大でプレー中。父隆也さんは投手として智弁和歌山、青学大、社会人ホンダでプレーした。
◆秋季近畿大会出場16校(5日現在、14日抽選、18日開幕、さとやくスタジアム)
<大阪>3校
大阪桐蔭、近大付、金光大阪VS太成学院大高の勝者(3位決定戦)
<兵庫>3校
1位神戸国際大付、2位市尼崎、3位東洋大姫路
<滋賀>3校
彦根東、滋賀学園VS近江の勝者(準決勝)、近江兄弟社VS滋賀学園-近江の敗者(3位決定戦)
<奈良>3校
智弁学園、天理、3位橿原学院
<京都>2校
龍谷大平安、乙訓
<和歌山>2校
市和歌山、近大新宮

