智弁学園が継続試合の末に天理を破り、23年以来2年ぶりに秋の奈良大会を制した。

試合は5日、6回裏終了時点で降雨のため継続試合となった。この日は2-2の7回表、智弁学園の攻撃から試合を再開。プロ注目の最速146キロ左腕・杉本真滉(まひろ)投手(2年)が中1日で2打席連続本塁打の離れ業を披露した。投げても5日は6回2失点。この日も7回から登板し、計9回を7安打10奪三振3失点で完投した。

杉本は7回裏に勝ち越しの1点を奪われたが、直後の8回1死一塁で逆転の右越え2ランを決めた。5日の6回の打席でも同点の右越えソロを放っており「たまたまです。ラッキー」と笑顔。「味方がエラーしても抑えたらいい。自分が引っ張る」。ピンチに動じない姿勢で投打に奮闘して優勝をつかんだ。

今夏の奈良決勝では天理に逆転負け。敗戦投手となった杉本は小坂将商監督(48)から「次はお前が引っ張ってやっていけ」とゲキを飛ばされていた。「くよくよしたらダメ。(敗れた)経験があるからこそ、声を出して自分のプレーで見せていこう」とチームを先頭で引っ張った。

5年ぶりのセンバツ出場を目指し、25日開幕の近畿大会に挑む。杉本は「先輩たちの思いを背負ってセンバツの切符を勝ち取りたい」と意気込んだ。